
家庭、学校、職場で生かせる! 自分と相手の非認知能力を伸ばすコツ
中山慶一 東京書籍 2020年
14 経済学では
・数値化(=認知)できる能力としての「認知能力」
・数値化(=認知)できない能力としての「非認知能力」
17 心理学では
「認知」を記憶する、理解する、判断するなどの認知的機能として位置づけ
↓
「非認知」とは「数値化できない非認知」ではなく、「認知機能ではない非認知」となる。
19 OECD「社会情動的スキル」
経済学における非認知能力を、個人の内面や他者との関係性に深くかかわる力として位置づけ
24 非認知能力多すぎ問題
EX. 柔軟な心の持ちよう、やり抜く力(GRIT)
自制心、忍耐力、回復力(レジリエンス)、意欲、向上心、コミュニケーション力
32 非認知能力
・自分を高める力・・・意欲、向上心、自尊感情、楽観性
・自分と向き合う力・・・自制心、忍耐力、レジリエンス
・他者とつながる力・・・共感性、協調性、社交性、コミュニケーション力
37 「たくましい子」「やさしい子」
・定義:「たくましさ」「やさしさ」とはどういうことなのか
・構成要素:そこにはどんな力が含まれているのか
・行動指標:どんなことができたときこれらの力が伸びているといえるのか
46 非認知能力はつけさせるものではなくて、自分で伸ばしていくもの
↓
本人が「伸ばしたい!」「必要だ!」と意識するようになるための「意識づけ」というサポート
51 プロセス
ゴールに向けて一つ一つのステップも含み込んだ全ての過程
53 「よくがんばったね!」
一言で大雑把にまとめられてしまいがち
70 フィードバックのタイミング
・即時的
→共有したい価値がわかりやすい
・適時的
→即時的なタイミング以上に価値を共有しやすくなる場合もある
75 フィードバックの考え方は、行動分析学領域で語られることが多い
→行動強化(Reinforcement)
78 自分語り
確実なエピソードで振り返ることができる
↓
振り返りはメタ認知につながる
90 相互主体的な学びとは?
教えたいことを直接教えずに教育活動へギミック(仕掛け)を用いる
125 パーソナルプロジェクト(個人的なニーズによる課題解決)
↓
グループプロジェクト
↓
ソーシャルプロジェクト
171 発達の最近接領域(レフ・ヴィゴツキー)
ZPD:Zone of Proximal Development
支援したい相手が一歩一歩乗り越えていけそうな段階を設定し、現状から目標までをスモールステップで到達できるように支援していく