心理療法のケースをどう読むか?パーソナリティ障害を軸にした事例検討

心理療法のケースをどう読むか?パーソナリティ障害を軸にした事例検討

林直樹、野村俊明、青木紀久代 福村出版 2020

 

P4 ストレングス・モデル

主体としてのクライエントの強さや能力に着目

心理臨床においても、ストレングス・モデルは大いに活用されている

 

P69 治療者がクライエントを虐待の犠牲者としてみて、自らが救済者の役割を担うとすると、クライエントがそれに反応して依存を強める

→逆転移(ガバード)

 

P132 恋愛には、フルレンジの感情が発生するという特性がある

一般に強い感情が生じている状態では、それから距離をおいて自分を観察し、状況を判断することが難しくなる

 

P132 マインドフルネス

感情と理性のバランスのとれた「賢い心」の状態

 

P169 強迫性障害

認知行動療法や薬物療法の有効性が実証されてはいるものの、実際には、一筋縄ではいかないことが多い

複数の介入の組み合わせ

 

P172 「静かに揺らめく海」「さらさら流れる川」

液体のイメージや、触覚・嗅覚など感情型意識に近い性質の感覚の体験から強迫的不安を打ち消すのに有用

 

P218 心理療法

what」は確かに重要であるが、ここでもう一度、「why」に立ち返る必要がある

why」を考える頭を育てていけば、次の「ではどうやって=how」は自ずと訪れる