ありのままがあるところ
福森伸 晶文社 2019年
34 目的を持たないということは、身体の求める方向に素直に従って生きること。
→決して怠慢な生き方ではない。
49 多くの利用者には怠けるという概念がない。
なぜならもともと合意もなく自分で決めた作業でもはないのだから、作業をしないこと=怠けるではない。拒否なのだ。
49 人は何に興味を示すだろう何に興味を示すのだろうという問いは、福祉におけるケアの質と深くかかわっている。
79 健常者の世界はかなり小さく狭い
102 ものを見る角度を変えるだけで色が違って見えてくるのであれば、その角度を変えるようにしてもらうのが、私の仕事だ。
110 自立を考える前に「幸福とは何か」を私たちが考え続ける必要がある。
→キーワードは「変わらないこと」
↓
人を変えるのではなく、その人がより自分らしさに近づいていくこと。それを手伝うのが自立支援。
124 岡本太郎「目的を持たないことが、ぼくの目的だった」
136 後でデザインする
→利用者の制作から生まれてきたカタチの特徴を生かして作品(製品)のデザインをする。
156 揃わないおもしろさ
→それぞれの人の違いを個性や躍動として全面に押し出し刺激的に見せつけるところ
168 障がいの重い人
適応行動よりむしろ、彼らの主体的な自由表現を優先して支援することこそ、インクルーシブな社会を作る近道
196 ケアされる人は「必要なケアを受ける権利」がある