クオリアと人工意識
茂木健一郎 講談社 2020年
31 将棋の藤井聡太
人間相手ではなく、人工知能をパートナーとして鍛錬
33 人工知能の「飛び級」ぶりは驚異的
44 クオリアは議論することが難しい概念
→「メタ認知」を持つ人にとっては、これ以上ないというくらいに「自明」なこと
50 人間の知性・・・スピアマンのg因子
59 集中は、文脈依存的
高度な集中は高い知性の証しであるが、一方で生物としての柔軟性や適応度を下げる「偏り」でもある
74 ある特定の文脈で100%の正答率を達成するシステム
かえって「過剰適応」になって、柔軟に多様な状況に適応する「遊び」のようなものを持てなくなる
133 「薔薇」を構成する感覚的クオリア(赤い感じ、ベルベットのようなテクスチャー)に対して、それが「薔薇」だという解釈を与えるのが志向的クオリア
174 意識の役割
「知性」において、とりわけ、その「方向づけ」を与える点にある
267 トロッコ問題
自動運転車を制御するアルゴリズムとの関連性が深い
345 ある概念や、計算を実装するためには「もの」が必要であり、それを駆動する「エネルギー」も必要
→人工知能の研究者もわかってはいるだろうけども、熱狂の中で、ときに身体性の感触が失われることがある