対話の技法

対話の技法

納富信留 笠間書院 2020

 

39 相手の言っていることを理解しなければ対話にはならない

理解したからと言って「100%納得しました」「はい、その通り実行します」にはならない

 

61 対話を何かの役に立てよう

そこから利益や成果を得ようと思っている人には、やはり対話はできない

対話とは、自分が結局は大切なことは分かっていないのだ、自分自身のことすら知らない存在であると自覚させてくれる契機

 

63 対話は、その主題についてある程度はわかっていると思っていた対話者の思い込みを思いがけない形で破壊する

 

73 クラスでいじめ問題を話し合ったことは、そうでないやり方での解決とどう違うのが

EX 先生が規則を決める、命令を出す

彼らがいじめ問題の当事者であり、何よりも自分たちで問題を考えて理解していかなければ、問題は解決には向かわない

 

97 言葉の豊かさが感情の豊かさと連動する

言葉が貧困になると、感情をコントロールできなくなる

豊穣な言葉には、文学や芸術に接することで精神を涵養すること

 

150 私たちが完璧な条件で対話を交わすことは、ほとんどない

 

177 対話の実践

・準備・・・あえて場を設定

・経験・・・訓練と慣れが必要

 

・沈黙・・・心のうちで集中する時間