あぶない法哲学 常識に盾突く思考のレッスン

あぶない法哲学 常識に盾突く思考のレッスン

住吉雅美 講談社 2020

 

100 思考のない遵法こそ最もたちが悪い

 

150 人を幸福を感じる「主体」としてではなく、幸福最大化のための「手段」として捉え始めた時に、功利主義は冷酷な選別思想へと一転する。

功利主義は私たちが直感的に理解しやすい発想なので、強力な論理として社会を支配している。

 

216 平等が最も切実な問題となるのは飲み会のお勘定

平等とは、特定の属性に即して人の扱いを決めること。その属性として何を選ぶかによって人の扱いは変わる。

 EX. 職の有無、本人の経済的な余裕度、本人の飲食量

 

218 「お年寄りに席を譲りましょう」

→年齢という属性

EX ・栄養失調症、過労でふらふら状態の20歳

・毎日走り、蓄えもある83

 

269 法哲学

常識という淀みを全部抜き、そこに人間社会なるものの陰の部分を見つけ出す。

常識の上に展開される法学は、いわば人間社会の陽の部分しか照らし出せない

 

 

「きれいごと」は「きたないこと」によって支えられている