親と子をつなぐ継承語教育 日本・外国にルーツを持つ子ども

親と子をつなぐ継承語教育 日本・外国にルーツを持つ子ども

近藤ブラウン妃美・坂本光代・西川朋美 くろしお出版 2019

 

P 1  優勢言語でなくなってしまった第一言語

親と子をつなぐ継承語

 

p7 ジェロ(演歌歌手)

・アフリカ系米国人の父

・アフリカ系米国人と日本人ハーフの母

・幼い頃から家庭で日本語に触れていた

彼にとっての日本語は、外国語というよりも「継承語」として捉えるべき

 

p16 母語も第二言語もどちらも年相応の言語レベルに達していないバイリンガル

=セミリンガル/ダブルリミテッド

 

P18 しきい仮説

言語習得は、ある程度のレベルになって初めて相互作用が認められる

 

P34 しきい仮説によると、継承語か現地校の教育言語のどちらかが学年相応であれば、健全な認知的発達をたどっていると考えられる

二言語ともに最初のしきいをクリアしていない(セミリンガル状態に陥る)と、認知的発達に支障をきたす

 

P38 バイリンガルの子どもたちはやすやすと言語獲得をしているように見えても、実は苦労している

 

P75 米国では、当該年齢に相当する英語力を習得していない児童生徒には特別な言語教育支援を行わなくてはいけないことが法で定められている。

 

P 95 高校生ぐらいになると継承語を学ぶ意味や目的を自分なりに考えている

 

P225 「日英完璧なバイリンガルに育てたければ補習校、そうでなければ継承日本語学校に」などというような無責任なアドバイスもある

 

P125 補習校に通うのと、継承日本語学校に通うのと、どちらが日本語が上達するかというと、絶対的な答えはない

 

P136  8歳には、8歳の知的レベルに合った教材を使うべき

 

P215 ・文部科学省  JSLカリキュラム

・外国人児童生徒のためのJSL対話型アセスメント DLA

 

P218 自身が繋がる国の文化を教員や友達にも認めてもらえる子どもは、そうではない子どもよりも継承語の維持や習得に前向きになれる

 

P238  DLA

「話す」「読む」「書く」「聴く」力を、一対一の対話を通して測る、支援付き評価法

 

P265 中国語に限らず、日本ではまだまだ母語・継承語教育の重要性が社会に広く認識されていない

 

 

外国にルーツを持つ子どもたちが多言語・多文化を体現するグローバルな人材として十分に認められていない。