病弱教育と匙加減

特別支援教育を専門だと言い張るからには、病弱教育にも関心があります。もちろん、これまで病気と向き合っている子どもとも関わってきました。

私の失敗談です。


小学校6年生の男の子。私が担任をしていました。
夏頃でしたか、小児ガンの治療のため、長期の入院となりました。
私は、この子を応援したい気持ちから、学校全体でこの子を支える取り組みを思い付きました。

しかし、その取り組みを、病院で24時間看護をしている保護者の方に相談したところ、
「そっとしておいてください。この子がまた元気になったときに、優しく迎えてくださればそれが嬉しいです。」

私は自分の身勝手さを本当に恥ずかしく思いました。


特別支援教育に携わっていながら、子ども、そして保護者の気持ちに寄り添えていなかったのです。


何が本当に大切なのか。
私が大切にしていたのは、ただの美談、だったのです。


病弱教育では、昭和大学の副島先生を尊敬しています。
副島先生はもちろん美談もたくさんある方です。でも、美談ありき、ではない。寄り添いありき、なのです。


寄り添い、それは人間理解に基づく匙加減なのでしょう。